登場人物紹介
- 遠藤:『英会話イメージトレース体得法』の著者。英会話エクスプレス出版の代表。
- 佐伯:英会話エクスプレス出版の顧問税理士。エンタメ会計代表。
2017年1月20日、毎月の経理打合せの場で新刊『英会話イメージトレース体得法』のことが話題に挙がりました。既刊本『英会話イメージリンク習得法』との違いについて説明をしたのですが、サイト上に同種のコンテンツを掲載していなかったので、佐伯氏とのやり取りを文字起こしして掲出いたします。
佐伯 まずは新刊の執筆おつかれさまでした。ご案内頂いたAmazonでさっそく予約申込しておきました。さて、amazonの商品紹介を拝見したのですが、今度もイメージで英語を解説した本のようですね。
前回の『英会話イメージリンク習得法』も大変面白かったので、今回のも楽しみにしているのですが、パッと見では前回との違いがわかりませんでした。すみませんが、どういう違いがあるのか教えて頂けますか?
遠藤 前回との違いという意味では、前のは英語をイメージで理解するための英文読解の本であり、今回のはイメージから英語を作るための英作文の本ということになります。
佐伯 英作文ですか?
遠藤 英会話で言いたいことを話すときも、英文を作っているはずです。それも含めての英作文ですね。
佐伯 あー、なるほど。
遠藤 あとは前回は「英語を英語のまま理解すること」を目指していたので、基本的に英語の関する解説しかしませんでしたが、今回は英語だけではなく日本語も含めて解説をしています。
佐伯 日本語ですか…。確かイメリンの第二章「言語と文化の関係」で、そのような類いのものを扱っていましたよね。
(手元のイメリン本をめくりながら)そうそう、「日本語では兄なのか弟なのかは重要だけれど、英語ではどちらが年上なのかは重要ではない」という例です。
遠藤 そうですね。イメリンでも単語という小さい単位で、日本語と英語の比較をしました。今回はもう少し大きい単位である文章における比較をしています。
佐伯(不安げに)文章となると、なんだか難しそうですね。
遠藤 あはは、大丈夫ですよ。難しい用語など一切出てきませんから。日本語も英語も描こうとしているイメージは最終的に同じになるのですね。ただ、日本語と英語で表現していく言葉の順序が違うのです。
この言葉の順序について私たちは学校で散々勉強をさせられたわけですが…、ちなみの佐伯さんは英文法は得意でしたか?
佐伯 いやー、頑張りましたけど、苦手意識ばっかりが残ってしまっていますね。
遠藤 佐伯さんだけではなく、けっこう多くの人が苦手意識をもっていると思います。で、それは言葉をいじることに終始してしまっているからだと私は思っているんです。
言葉と対になっているはずのイメージですが、学校ではイメージなんてほとんど出てきませんよね。出てきたとしても、全部できあがった文章に対してイメージが付けられているだけで、途中がどうなっているのかわかりません。こうなると暗記に走らざるを得ないわけです。
言葉をどう並べるのかは、イメージをどう並べるのかということと表裏一体です。そのイメージの並べ方のことを、私は「モノの見方」と呼んでいて、この本では「モノの見方」を学んで、イメージから英文を作れるようになることを目指しているわけです。
佐伯 なるほど。確かに日本語も聞いた順に理解していってますからね。最後になるまでイメージが作れないなんてことはないので、英語でも同じように聞いた順に理解していくことができて当然といえば当然ですね。
あっ、そうか。それができるようになれば逆に英作文もできるようになっているはずですね。イメージを紡ぐように英語の単語を並べていけばいいわけか。
遠藤 そう、その通りです。具体的なイメージの並べ方、「モノの見方」については本書に記載していますので、ぜひ本がお手元に届いたらご一読頂ければと思います。
佐伯 はい、楽しみに本が届くのを待っていますね。